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リビングの吹き抜けの寒さを解決する4つの知恵

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今、リビングの吹き抜けが非常に人気があります。

前回、このリビングの吹き抜けの

 

①日の光がさんさんと降り注ぐ

②風がよく抜ける

③家族のコミュニケーションが増える

 

という3つのメリットをご紹介しました。

このように、素晴らしいメリットがありますので、リビングを吹き抜けにすると、

心地よく快適な暮らしを送ることができます。

しかし、デメリットもありますので、これを解決しないと反対に暮らしにくいリビングとなってしまいます。

 

リビングの吹き抜けのデメリット

非常に心地よいリビングの吹き抜けですが、以下のようなデメリットがあります。

 

デメリット① 冬寒く暖房費がかかる

デメリット② 音や臭いが筒抜けになる

デメリット③ 掃除が大変

デメリット④ 落ち着かない(意外と知られていませんが非常に重要です)

 

これらのデメリットもしっかりと対策を取る事で、解決することができます。

そこで、今回はこのリビングの吹き抜けのデメリットの一つ「冬寒く暖房費がかかる」を

解決する4つの知恵をご紹介します。

 

吹き抜けの寒さを解決する知恵

吹き抜けになっていると、暖房を付けても暖かい空気が上へ上がってしまうので、

通常の天井の貼ってある部屋と比べると暖まりにくいのは事実です。

しかし、逆に考えると2階はとても暖かくなりますので、

2階ではあまり暖房を使わなくても済むことになり、結果暖房費を抑えることもできるのです。

さて、吹抜けの寒さ対策ですが、

 

A、高い断熱性

B、暖房器具の種類

C、階段の位置

 

この3点が重要になります。

 

断熱性能が高ければ、外の寒さを家の中に伝えにくくなりますので、家の中の温度の低下を

抑えることができます。

暖房器具に関しては、なるべく低い位置から暖める暖房器具を使用することをおすすめします。

エアコンの場合、高い位置に設置しますので、性能の低いものを選んでしまうと、

下に暖かい空気が回らず、寒くなってしまいます。ですので、エアコンを使用される場合は、

床の方から暖める高性能の物を選ぶと良いでしょう。

低い位置から暖める暖房として一番ベストなのは、床暖房です。床暖房は、足元を直接暖めてくれるほか、

輻射熱により部屋全体をじんわりと暖めてくれます。

最後の階段の位置ですが、現在はリビング階段が主流になっていますので、階段を通じて2階から

冷たい空気が降りてきます。すると、リビングのソファーなど、いつも座る位置の後ろに階段があると

冷たい空気が階段から降りてきて、スースーとして寒いのです。

ですから、階段は常に座る位置からずらしたり、建具を入れて2階からの冷たい空気を

入らないようにする必要があります。

 

全てを一気に解決する方法

これまで、断熱性、暖房器具、階段の位置の3点について説明してきましたが、吹抜けの寒さを

一気に解決する方法がありますので、最後にこちらをご紹介します。

それは、全館空調です。

全館空調とは、家全体の空調を一括で管理するシステムです。

各部屋ごとの空調ではないため、家全体の温度差をなくすことができます。

吹抜けがあったとしても温度差がありませんので、寒さ問題は一気に解決するのです。

 

まとめ

リビングの寒さ問題を解決するためには

 

A、高い断熱性

B、暖房器具の種類

C、階段の位置

 

この3点をよく考えることが必要です。

さらに寒さ問題を一気の解決する方法として、全館空調をご紹介しました。

この様に、リビングのデメリットの1つである寒さ問題は、しっかりと対策をすれば、解決することができます。

次回は、リビングの吹き抜けの他のデメリットの解決方法をご紹介します。

 

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リビングを吹き抜けにすべき3つの理由▶︎