こだま通信 Vol.52 2005年7月号 2P(IH調理器 本当に便利なばかり?)

・・・IH調理器・・・本当に便利なばかり?
オール電化住宅が盛んに宣伝されています。確かに、クリーンで安心安全な生活には良いイメージを持ちやすいですが、リスクも充分認識の上、自己の責任で選択してください。今回は、あまり表現されていないマイナスでは以下の様な事も言われている事も知っておいて損はないでしょう。

IH調理器は、火を使わずになぜ温まるの?
IHとは電磁誘導加熱(Induction Heating)の略です。磁力線の働きで、鍋自体をヒーターのように発熱させます。うずまき状のコイルから発生する磁力線によって上に置かれた鉄鍋の底に うず電流 を生じさせます。鉄は電気抵抗があるため、その抵抗で鍋底が熱くなります。その熱を料理に利用する、それがIH調理器の原理です。電気→磁気→電気→発熱・・・・とエネルギーは変化しているのです。人の目には見えませんが、鍋底が発熱するときに発生する強い電磁波を、調理する人は浴びることになります。


危険!! IH調理器の悪影響
IH調理器で最も恐いのが、調理時に発生する強い電磁波のガン増殖作用と言われます。
その特徴は・・・
(1)目に見えない (2)光速で伝わる (3)真空でも伝わる (4)周波数と波長がある (5)発生源から離れると弱くなる (6)生体にさまざまな悪影響を及ぼす・・・といった事があげられます。中でも(6)は最大の問題です。

人間は、だれでも体内に微小なガン細胞(成長細胞)を持っているそうです。大量の電磁波を放射するIH調理器を使い始めると、微小ガン細胞を刺激して、悪性化、スピード化させる可能性があるという見解があります。特に、老人は体内に小さなガン細胞を持っている場合が多いため、毎日数十ミリ〜数百ミリガウスも電磁波を被爆するIH調理器を使用していると、火に油を注ぐようなものです。


妊娠中は要注意!!
妊娠中にIH調理器を使ってはいけません。妊婦がキッチンに立つと、ちょうどお腹がIH調理器の高さにきます。妊婦が16ミリガウス以上の電磁波を一時的に浴びるだけで流産のリスクははね上がります。IH調理器から発生する電磁波の強さは、10cm手前で約40ミリガウス、直前で400ミリガウス。ちなみに、携帯電話やテレビが0.8ミリガウス、電子レンジが8ミリガウスです。

1、妊娠中は特に30cm以内に近づかない
  ■妊娠中は16ミリガウス以上の電磁場にさらされると、流産の可能性が1.8倍になる。
  ■特に、妊娠初期(10週以内)は最大で5.7倍に流産の可能性が高まる。

2、小児ガン予防には、110cm以上離れる
  ■昨年、世界保健機関(WHO)が、3〜4ミリガウス程度の電磁場について予防的方策の必要性を認める。
  ■現在、公表されている疫学調査では、1ミリガウス以下では問題ない。

3、大きい鍋を使い、中心に置く必要がある
  ■使用できる鍋は12〜23cmであり、大きい鍋の方が鍋周辺の電磁場は弱くなっている。
  ■しかし、鍋の中心がズレたりすると大きい鍋でも強い電磁場にさらされる。
  ■鍋は動かさないようにした方がよい。

※「食品と暮らし安全基金」が警告する危険距離はIH調理器から、水平30cm、上下60cmです。しかし、実際に料理をすることを考えると、この「流産防止ゾーン」を完全に守ることは不可能です。

長さ1mのお箸、使えますか?

家電製品の安全基準とされるのは1ミリガウスです。1ミリガウス以下なら電磁波の悪影響は受けない、安全の目安の数字です。

「食品と暮らしの安全基金」では、卓上型IH調理器についてテストを行い「現在公表されている疫学調査では、1ミリガウス以下では問題はありません。そのためには110cm離れる必要があるので、家族で調理器を囲んではいけません」と警告しています。こんなに離れて料理することは出来ますか?まず無理です。家族でお鍋を楽しむためには、長さ1メートル以上のお箸が必要になります。ちなみにIHプレートの上下は2メートル以上離れないと危険です。そんな状況で、なべをのぞきこむ゙ことなんて出来ませんね。

※食品と暮らしの安全基金・・・自ら資金を集め、食品や暮らしにひそむ化学物質の安全性についてテスト、調査を行おうと、1984年に設立された市民団体です。


身のまわりの電化アイテムをチェックしよう!
家の中をチョット見回してみて下さい。キッチンにはIH調理器の他にもたくさんの電化製品がありますよね。それらも同じように電磁波を出しています。では、一体その電化製品からどれくらい離れれば安全なのでしょうか?


電磁波から身を守るためには?
今の日本では電磁波、超低周波の磁界に関する規制はありません。また、各団体や、調査結果によっても、危険とされる磁界の強さにも、差が見られます。そして何よりも現在、電気や電化製品の無い生活はあり得ないことであり、そのため自分自身で恩恵を享受し、危険性を避けるよう気をつけることが大切になります。対策法としては、発生源からなるべく身を離すことです。電磁波の強さは、離れれば離れるだけ影響は急激に弱まります。家電製品から10倍離れると、電磁波は1/1000になります。殆どの電化製品は1m離れると、ほぼ安心です。ただケタはずれのIH調理器、電子レンジは約2mの余裕が必要です。TVやパソコンはなるべく体から遠いところへ置く、子供部屋には強い電磁波を出す電化製品を置かない、体に密着させて使うもの(電気カーペットや携帯電話)は要注意!また電磁波を長時間浴びないことも有効な対策です。携帯電話やパソコンの使用はなるべく短く、家電も待機電力を使うものは電源をこまめに切ることを習慣づけましょう。生活のあらゆる場所にある電磁波を完全に避けることはそもそも無理です。身体に浴びる電磁波をなるべく低めに抑えていくよう気をつけるように心掛けましょう。

※右写真はVOL.52の2pの本刷りの
ものを写真化したものです。→

ko-52-2p-01.html