こんにちは。
設計課の木内です。

くらくらする様な暑さが続いてますが、日も長くなり、
レジャーや観光には良い時期になってきました。

とはいえ、自由にあちこち行くにはまだまだ気が咎めがちな昨今、
気持ちはあっても、どこか腰が上がらないという事もあるのではないでしょうか。
かくいう私はそれでなくとも思い当たる節が多分にあり、
「この夏、何かした？」と聞かれたらどう答えようか毎年苦労しています。

この季節、気持ちの上では海に行こうか山に行こうか悩むのと
同じくらいやりたい事があり、結局見送ってしまう事があります。
「カリフォルニアに行く」ことです。

地中海性気候のカラっとした日差しの中で
L.Aのフードトラックやオレンジジュースを味わってみたいのももちろんですが、
イーストハリウッド地区という場所にある都市公園、
バーンズドールアートパークが本命です。

ここに、F.L.ライトの設計からなる住宅、バーンズドール邸があります。



施主のバーンズドール氏が好んだ花が建物の様々な場面に意匠として
散りばめられていることから、現地ではホリホックハウス(=タチアオイの家)と
呼ぶ方がメジャーなようです。(公式サイトの紹介も"HOLLYHOCK HOUSE"となっています。)

今日においてライトの設計手法は初期と後期の二つに大別されており、
前者を「プレーリーハウス」、後者を「ユーソニアンハウス」と名付けられています。
彼の建築的試みは一貫して、その土地の(彼はアメリカ人だったので、主にアメリカの)
気候風土に合った建物の追究であったと理解されていますが、その試行錯誤が
プレーリーからユーソニアンへの変遷というストーリーで参照されるわけです。

このように見ると、この邸宅は初期から後期へ移行する過渡期の作品であり、
一連の建築活動におけるマイルストーン的に注目する面白さがあります。
初期のスタイルからユーソニアンへと向かう、いわば転換点とも言えるこの空間を
是非この肌で感じ取ってみたいものです。

ヤワタホームではこのフランク・ロイド・ライトの
設計思想を正当に受け継いだ『オーガニックハウス』もご提案しています。

公式サイト:BarnsdallArtParkFoundation

オーガニックハウスの詳細はこちらのURLをタップ → https://yawata-home.co.jp/organic/