トンネル効果って?
フランク・ロイド・ライト 設計技法
「トンネル効果」って、皆さんあまり聞いたことないですよね。
量子力学のトンネル効果というものもあるそうですが
今回はフランク・ロイド・ライトの「オーガニックハウス」における
住宅の「設計技法」の「トンネル効果」です。
簡単に言うと、狭くて暗いトンネルを抜けた後には
空の広さや明るさがより感じられるというギャップの効果です。
ギャップというか比較対象があると、解りやすいですよね。
FLライトの日本での作品である「旧帝国ホテル」や自由学園「明日館」でも
トンネル効果が採り入れられています。
具体的には、玄関や通路はやや低い天井(トンネル)になっているので
その先のリビングやホールの「吹き抜け」や「ライトデッキ」と言われる
掘り上げた天井が、より高く明るく広く感じられます。
この「感じられる」とか「体感」の感覚が大事ですよね。
例えば「30坪なのに広く感じられる家」とか「40坪のわりに狭く感じる家」とか
実際の広さや高さよりも、人間がどう感じるか?が実は大切ですよね。
FLライトは、人間の身体の大きさをベースとした「ヒューマンスケール」に基づき
吹抜け空間や天井からの採光空間を随所に配置して設計したそうです。
「トンネル効果」だけでなく、人間のサイズや感覚、思考や錯覚までも考慮して
そこに住む人間にとっての「居心地」も追求した「オーガニックハウス」。
当社の
においても、随所に「フランク・ロイド・ライト」の「設計技法」を感じて頂けます。
期間限定のモデルハウスなので、この機会にぜひ実際に見て参考にしてください。
菅谷
池袋にある自由学園「明日館」
明日館の玄関(トンネル)です。
1枚目写真中央部分のホール内観です。外観からの想像以上に、高く広く感じました。
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