地震や火災にも強かった?
F・L・ライト設計「旧帝国ホテル」
フランク・ロイド・ライトの代表作「旧帝国ホテル」がオープンしたのは
1923年9月1日・・・ まさしく「関東大震災」の当日だったそうです。
周辺の多くの建物が倒壊したり火災に見舞われたりする中で
ほとんど無傷で変わらぬ勇姿を見せていたライトの帝国ホテルは
ひときわ人々の目を引いたそうです。
年配の方が、F・L・ライトの建築は「地震に強い」というイメージを持たれていた
そうですが、上記のエピソードが影響しているのかも知れません。
旧帝国ホテルは、10のブロックをエキスパンションジョイントで繋ぎ合わせた構造で
建物全体に柔軟性を持たせるとともに、一部に倒壊があっても
全体には影響をを及ぼさない仕組みになっていたそうです。
またホテルとしては世界初の全館にスチーム暖房を採用するなど、
耐震防火に配慮した設計だったとのことです。
個人的にも大地に根差すような、水平ラインを基調とする横方向への広がりは
安定感を生むだけでなく、実際の地震の揺れにも耐えられそうだと感じていましたが
上記のような巧妙な仕掛けやアイデアが入っていたんですね。
実大の耐震実験を行って安心を確認しているFG工法や
最高1億円の免震・液状化保証までつくスーパージオ工法など
F・L・ライトのデザインだけでなく、「大事な地震対策」も
ぜひ今後の住まいづくりの参考にしてください。
菅谷
1945年の東京大空襲でも、焼失せずに生き残った「旧帝国ホテル」 現在は愛知県「明治村」に十数年の歳月をかけて移築され大切に保存されています。
内部のホールの写真です
移築前の東京の「旧帝国ホテル」だそうです。
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