こんにちは。
設計の木内です。

先日、自由学園明日館に行ってきました。
日本で見れるライトの作品と言えば
関西は山邑邸、中部には帝国ホテルがありますが、
一番近い場所にある明日館はまだ行ったことがありませんでした。

今回ようやく実物を見ることが出来ました。

いくつかのライトの作品を実際に見てきましたが、
やはり彼の建築物には異様な存在感があります。


派手であるとか、大きくて目立つ
という意味ではなく、
むしろその素材感や軒高の低さが
徹底的にデザインされています。

その他、建物のどの部分をとっても
設計の意図が介在していない部分がない
と思えるほどデザインし尽されており、
「こんな風に見せたい」という思いや意思が、
建物のすみずみまでみなぎっている様に見えるのです。

彼のイズムによれば、それはその土地にふさわしい
形態を追究した結果なのかもしれませんが、
驚くべきはやはり、それを自らの仕事として
徹底的に考え抜いている点だなあと思います。

彼の建物に対する考え方については、
彼自身や第三者の研究や本によって説明されていますが、
実物は、知識として見聞きするよりずっと
パワフルでエネルギッシュだと感じました。