『森林浴』という言葉を聞くと、多くの方が「爽やかな空気の中、木の香りに包まれ心も体もリフレッシュ」というイメージを思い浮かべると思います。現在では、『森林セラピー』、『森林医学』という言葉もあるように『森林浴』のストレスの軽減、免疫力の向上などの効果が様々な実験により科学的に分かってきました。
木の癒し効果の正体
このような『森林浴』の効果は、様々な要因がありますが、もっとも大きな要因が木が発散している『フィトンチッド』という成分です。『フィトンチッド』とは、一言で言うと『木の香り』です。動くことのできない樹木が、外敵から身を守るために作り出している物質で、動物や昆虫に食べられないための接触阻害作用、病害菌に感染しないように殺菌、殺虫を行う作用があります。外敵にとっては、有害な『フィトンチッド』ですが、私たち人間にとっては、様々な効果が得られる非常に有益な物質です。
伐採後も効果は持続
『フィトンチッド』の効果は、木を伐採し木材になっても持続します。昔から、ヒノキなどの木のまな板が使われているのは、『フィトンチッド』の抗菌作用があるからです。住宅では、構造材にフィトンチッドによる抗菌性を持つ木を使うことで長持ちします。また、内装に木を使えば、そのリフレッシュ効果、抗菌・防虫効果、消臭効果が得られ、自宅にいるだけで毎日『森林浴』をしているような爽やかで快適な暮らしを送ることができます。