多くの方が、“木の家は気持いい”と感じると思いますが、それを証明したが実験があります。
静岡大学農学部で、木、金属、コンクリートの箱でネズミを飼育し、その様子を観察したのです。
いちばん元気に子ネズミが育った木の家
それぞれの家で生まれた子ネズミの20日後の生存率は、金属の箱で約41%、コンクリートの家では約7%でした。
これに比べ木の家では、約85%で大半の子ネズミが立派に成長したのです。
体重の増え具合や開眼の速さも木の家が一番でした。この様な結果になった大きな理由は、
熱の奪われ方にあります。木の熱伝導率は鉄の200分の1、コンクリートの10分の1以下ですので、
子ネズミの体温が奪われにくかったのです。
また、寒い時期の実験でも木の箱には厳しい寒さを乗り越えて元気に元気に成長した子もいたそうです。
外の温度が伝わりにくい木の特性も一役買っているようです。
木の温もりがが母ネズミに影響
子ネズミだけでなく、母ネズミも熱の奪われ方に影響を受けました。
ネズミは腹ばいになって授乳をしますので、木の床では落ち着いて授乳ができますが、金属やコンクリートの床では
冷えるため授乳時間が短くなってしまったそうです。
また、金属やコンクリートの箱では、ストレスが溜まり落ち着かない行動が多く見られました。
木の住まいは動物に最適な環境
コンクリートの床に様々な床材を敷き、ネズミがどの床材で休むかという比較実験も行われましたが、
ここでも木の床が一番人気で、気持ちよさそうに昼寝をしていたそうです。
この結果からも木の家が動物にとって好ましい環境であることが分かります。
これまでもお伝えしてきたように様々な働きがあります。
私たちもよく考え、最善な住環境を選択することがとても大切ですね。