皆さんは、親世帯との“ 同居 ”に対し、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
大変そうであまり良いイメージがない方も多いかも知れませんね。
実は今、その「二世帯住宅」が改めて注目され、子世帯、親世帯双方で同居を希望される方が増えています。
二世帯住宅が増えている理由は?
「二世帯住宅」を希望する方が増えている背景にどんなことがあるのでしょうか?
多世帯住宅を建築した世帯に対する調査(注文住宅動向調査2016 リクルート)で、
多世帯住宅を建築した理由として
①親の老後を考えたから・・・43.0%
②同居することで子供の面倒を見てもらえるから・・・31.1%
③家族が一緒に暮らした方が安心だから・・・21.5%
④家事を協力し合えるから・・・17.4%
⑤育児を協力し合えるから
となっています。
この様に理由を見ると
・夫婦共働きの世帯が増えている
・子世帯の収入の不安定化
・高齢化が進んでいる
などの世相が見えてきますね。
また、2011年の東日本大震災以降に2世帯住宅の需要が増えているようです。
やはり、子世帯、親世帯共に一緒に住んでいれば、災害の時も安心ですからね。
二世帯住宅にしてよかったこと・メリット
この調査では、二世帯住宅にしてよかっとことも調査しています。
■子世帯の意見
①子どもの遊び相手になってくれること・・・43.8%
②食事の用意をしてくれること・・・41.5%
③いざというときに身寄りがいる安心感があること・・・40.0%
④住居費や光熱費・食費などの節約ができること・・・30.8%
⑤旅行のときなど安心して家を留守にきること・・・29.2%
■親世帯の意見
①話し相手になってもらえること・・・34.9.8%
②孫に頻繁に会えるようになったこと・・・32.6%
③いざというときに身寄りがいる安心感があること・・・30.2%
④体調がわるいときに世話をしてもらえること・・・18.6%
⑤住居費や光熱費・食費などの節約ができること・・・18.6%
老後の心配と子育てに対する援助を重視した結果となりました。
共働き夫婦であれば、家事をやってくれて子供の面倒を見てもらえる環境があれば
安心して仕事に出かけること、が出来ますし、親世帯なら、老後の不安を解消できます。
このようにニ世帯住宅は、様々な面で利点が多くあります。
しかし、反対にデメリットもあります。
二世帯住宅のデメリット
二世帯住宅は、二つの世帯が一緒に住むわけですから、それなりのデメリットがあります。
■生活リズムが合わない
子世帯と親世帯で就寝、起床、食事などの時間が違うことで、
大きなストレスとなってしまうことがあります。
■プライバシーが保ちにくい
二世帯住宅では、夫婦どちらかの親と同居することになります。
ですから、実の親子であれば問題のないことでも、義理の親子となると余計に気になることもあります。
それにより、関係がぎくしゃくしてしまうこともあり得ます。
■価値観が違う
家の計画時から、親世帯は和風がいい、子世帯は洋風がいいなど考えが違いもめてしまったり
完成し住み始めてからも価値観の違いによりもめてしまうこともあります。
まとめ
このように、二世帯住宅はメリットもデメリットもあります。
ですから、メリットとデメリットをしっかりと理解し、
さらに、子世帯と親世帯で、どんな家にしたいのか?どんな暮らしをしたいのか?ということを
しっかりと話し合いうことが、重要です。